金沢市で390年以上の歴史を持つ老舗和菓子屋の森八が挑戦する新たなブランド「UNFINI（アンフィニ）」
これまで培ってきた和菓子の技術にチョコレートを融合させた新たなスタイルのチョコレートショップ。

ガレージとして使われていた金沢市大手町にあるビルの1階を改修。豊かな金沢の景観を考慮し、なるべく過度な装飾は排除し、既存の建物が街並みに溶け込むような店舗デザインを心がけた。

AD高畠善史氏/prospelago Inc.がデザインしたロゴマークをもとに、“新しさ”を表現した白色と、“金沢の伝統”を表現したアンティーク家具やポイントとなる金色を随所に組み合わせたショップ空間を目指した。

カウンター背面には店舗の外からの視認性も考慮し存在感のある金色の壁面を配置した。金箔にアンティークガラスを組み合わせて豊かなテクスチャを生み出し、空間全体に高級感と洗練された雰囲気の醸成を試みた。また、店舗入口から内部につながる左官や塗装といった、ブランドイメージを表現する様々な白の素材感が既存のビルとの“新旧の対比”を生み出し、街ゆく人々に伝統の中に新しく生まれる金沢の菓子文化と店舗への期待感が伝わるようにも配慮している。